
歯周病は、日本人が歯を失う最大の原因です。
日本歯周病学会によれば、45歳以上の国民の半数以上が罹患しているとされており、まさに「国民病」と呼ぶにふさわしい疾患です。それほど身近な病気でありながら、初期段階では痛みやしみるといった自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行しているケースが非常に多いのが現状です。
「最近、歯茎から血が出るな」と感じながらも、忙しさを理由に放置していませんか?
歯周病は「サイレントキラー」とも呼ばれています。静かに、しかし確実に歯を支える骨を溶かし続けます。毎日のセルフケアと、歯科医院での専門的なケアを組み合わせることで、大切な歯を守ることができます。この記事では、家庭でできる予防法から歯科医院での治療まで、歯周病対策の基本を詳しく解説します。
こんな方は一度ご相談ください
- 歯磨き時の出血・歯茎の腫れ・口臭が気になり始めた方
- 以前に歯周病と指摘されたが、通院が続かなかった方
- 毎日ブラッシングしているのに歯茎の状態が改善しない方
確認だけでもOK・無理な治療提案はしません。
気になる症状を、まずお話しいただくだけでも歓迎です。
お電話:078-331-3034
歯周病とは何か|サイレントキラーの正体
歯周病は感染症の一つです。
歯と歯茎の境目に蓄積した汚れ(プラーク)の中に潜む細菌が主な原因となって引き起こされます。プラークが溜まると歯茎に炎症が起こり、歯と歯茎の間にある「歯周ポケット」が徐々に深くなっていきます。進行すると炎症は歯茎だけでなく、歯を支える顎の骨にまで広がります。最終的には、歯が自然に抜け落ちてしまうこともあります。
最も怖いのは、初期段階での「無症状」という特徴です。
痛みもなく、しみる感覚もない。だから「自分は大丈夫」と思い込んでしまいます。ある患者さんが「歯茎から少し血が出ていたけど、歯磨きが強すぎるだけだと思っていた」とおっしゃっていました。実際に診察すると、すでに中等度まで進行していたというケースは珍しくありません。自覚症状がないまま進行するからこそ、「サイレントキラー」と呼ばれているのです。
歯周病の3つの進行段階
歯周病は大きく3段階に分類されます。

軽度では、歯茎が赤く腫れたり、ブラッシング時に出血が見られたりします。炎症によって歯茎が下がり、歯周ポケットが深くなるため、よりプラークが溜まりやすい状態になります。痛みなどの自覚症状がないこともありますが、この段階で治療ができれば元の健康な歯茎へ戻すことができるケースが多いです。

中等度では、歯茎の炎症が顎の骨にまで達します。歯周ポケットがさらに深くなり、歯の安定性が低下してグラつくようになります。わずかな刺激でも歯茎から出血するようになり、日常生活でも違和感を覚え始めます。

重度になると、顎の骨の大部分が溶けてしまいます。歯のグラつきが顕著になり、歯茎からは血だけでなく膿も出るようになります。口臭も目立つようになり、この状態まで進行すると抜歯以外に治療法がないケースも多いです。
ここまで読まれた方へ
三代歯科医院では、患者様お一人につき担当の歯科衛生士をお付けし、
歯周病の進行状況を継続的に把握しながらケアを進めます。
「どこまで自分で対処できるか」を一緒に整理するところからご相談いただけます。
「クリーニングだけ受けたい」のご来院も歓迎しています
歯周病が全身に及ぼす影響|口の中だけの問題ではない
歯周病は、口の中だけの問題ではありません。
近年の研究で、歯周病の原因菌が血液を通して全身に回ることが明らかになってきました。歯周病によって引き起こされる可能性のある全身疾患として、肺炎・糖尿病・心臓病などが挙げられています。また、歯周病の方はそうでない方と比べて早産のリスクが高まるという指摘もあります。
糖尿病と歯周病は特に深い関係があります。糖尿病の方は歯周病が悪化しやすく、逆に歯周病を治療することで血糖コントロールが改善するケースもあると考えられています。全身の健康を守るためにも、歯周病の予防と治療は欠かせません。
ご自身だけでなく、ご家族の健康のためにも、歯周病をきちんと予防・治療することが大切です。
家庭でできる歯周病の予防法|毎日のセルフケアが鍵
歯周病予防の基本は、毎日のセルフケアです。
歯周病の原因はプラーク(歯垢)です。このプラークをいかに効率よく除去できるかが、予防の核心となります。正しいブラッシング習慣を身につけるだけで、歯周病のリスクを大幅に下げることができます。
正しいブラッシングの方法
歯ブラシは、歯と歯茎の境目に45度の角度で当てます。
力を入れすぎず、小刻みに振動させるように動かすのがポイントです。1本1本の歯を丁寧に磨くイメージで、少なくとも2〜3分はかけてください。力を入れすぎると歯茎を傷つけてしまうため、「やさしく、丁寧に」を意識することが大切です。
- 歯ブラシは鉛筆持ちで力を入れすぎないようにする
- 歯と歯茎の境目を意識して磨く
- 1回の歯磨きに2〜3分以上かける
- 就寝前の歯磨きは特に丁寧に行う
デンタルフロスと歯間ブラシの活用
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは落とせません。
歯と歯の間(歯間部)は、歯ブラシの毛先が届きにくい場所です。ここにプラークが溜まると、歯周病が進行しやすくなります。デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、歯ブラシだけでは落とせない汚れを効果的に除去できます。
「フロスを使い始めたら、最初は血が出て怖かった」という声をよく聞きます。これは歯茎に炎症がある証拠です。続けることで炎症が改善し、出血も減っていきます。毎日続けることが大切です。
- デンタルフロス:歯と歯の間の汚れを除去する
- 歯間ブラシ:歯と歯の間に隙間がある方に特に有効
- 就寝前の歯磨き後に使用するのが最も効果的
生活習慣の見直しも重要
喫煙は、歯周病の大きなリスク因子です。
タバコに含まれる成分が歯茎の血流を悪化させ、免疫機能を低下させます。その結果、歯周病が進行しやすくなり、治療効果も出にくくなります。禁煙することで、歯周病のリスクを大幅に下げることができます。また、バランスの取れた食事や十分な睡眠など、全身の免疫力を高める生活習慣も歯周病予防に役立ちます。

歯科医院での歯周病治療|専門的なケアで根本から改善
セルフケアだけでは限界があります。
歯周病が進行している場合や、歯石が付着している場合は、歯科医院での専門的な治療が必要です。歯石は歯ブラシでは除去できないため、歯科医師や歯科衛生士による専門的な処置が不可欠です。
歯周病治療の流れ
歯科医院での歯周病治療は、まず検査から始まります。
歯周ポケットの深さを測定し、歯周病の進行度を正確に把握します。その後、歯石除去(スケーリング)や歯根面の清掃(ルートプレーニング)を行い、プラークや歯石を徹底的に取り除きます。軽度から中等度の場合は、こうした処置で改善が見込めます。重度の場合は、外科的な処置が必要になることもあります。
- 歯周検査:歯周ポケットの深さ・出血・歯の動揺度などを確認
- スケーリング:歯石・プラークの除去
- ルートプレーニング:歯根面の清掃・平滑化
- 深い歯周ポケットの治療:重度の場合は外科的処置も
- 定期メンテナンス:治療後の再発防止
定期メンテナンスの重要性
治療が終わっても、終わりではありません。
歯周病は再発しやすい疾患です。治療後も定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることで、再発を防ぐことができます。一般的に3〜6ヶ月に1回の定期検診が推奨されています。定期的にプロフェッショナルクリーニングを受けることで、セルフケアでは落とせない汚れを除去し、歯周病の再発を防ぎます。
定期メンテナンスを続けることで、歯を長く健康に保つことができます。
三代歯科医院の歯周病治療|担当制衛生士による一貫したケア
神戸市中央区元町に位置する三代歯科医院では、歯周病治療に力を入れています。
当院の最大の特徴は、患者様1人につき担当の歯科衛生士を決めている点です。担当制にすることで、患者様の歯の変化を見逃さず、一貫したメンテナンスを提供することができます。「いつも同じ衛生士さんが診てくれるので、口の中の変化をすぐに気づいてもらえる」という声をいただいています。

25年以上の実績と長期的な視点
当院は25年以上、地域に根付いた歯科医院です。
同じ患者様を長期的に診察させていただく機会が多いため、長期的な観点を持った治療を行っています。「痛くないように治療してくれる」「何度も『痛くありませんか?』と確認しながら進めてくれる」というお声をいただいており、患者様が安心して治療を受けられる環境づくりを大切にしています。
軽度から重度まで対応可能
歯周病の進行度に関わらず、対応可能です。
軽度の歯茎の腫れや出血から、深い歯周ポケットの治療まで、幅広く対応しています。歯周病治療だけでなく、矯正歯科・小児歯科・インプラント・ホワイトニングなど、幅広い診療科目をご用意しています。土曜日も診療していますので、平日に通院が難しい方にも安心です。
- 所在地:神戸市中央区元町
- アクセス:元町駅から徒歩5分(神戸駅・三宮駅からもご来院可能)
- 診療科目:歯科・矯正歯科・歯周病科・小児歯科・インプラント・ホワイトニング
- 土曜日診療あり
- 電話番号:078-331-3034
歯周病治療を行う歯科医院を選ぶ際は、継続的な予防歯科治療に力を入れており、長期的な視点で治療計画を立案してくれる医院を選ぶことが重要です。当院はこうした条件を満たすよう、日々の診療に取り組んでいます。
まとめ|今日から始める歯周病予防
歯周病は、予防できる病気です。
45歳以上の半数以上が罹患するという現実がありながら、毎日の正しいセルフケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスを続けることで、歯周病の発症や進行を防ぐことができます。大切なのは「早期発見・早期治療」です。自覚症状がないうちから予防に取り組むことが、歯を長く健康に保つ最善の方法です。
「もしかして歯周病かも?」と感じたら、ぜひ早めにご相談ください。
当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせた歯周病治療・予防プログラムをご提供しています。担当制の歯科衛生士が継続的にサポートしますので、安心してお任せください。歯周病の治療や予防について、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ以下のページをご覧ください。
歯周病は早期発見・早期対応が進行を防ぐカギです
初診は歯周ポケットの検査・口腔内の確認・ブラッシング指導が中心です。
痛みを伴う処置はなく、所要時間の目安は30〜45分です。
お電話:078-331-3034({診療時間})
関連情報
治療について:
歯周病治療|三代歯科医院
著者情報
院長
三代 知史
(みしろ さとし)

略歴
- 昭和56年3月東京医科歯科大学歯学部 卒業
- 昭和56年4月大阪大学歯学部附属病院 第二補綴科医員
- 昭和60年4月大阪大学歯学部文部教官助手任官
- 昭和62年4月三代歯科医院 開業
所属学会
- 日本歯科補綴学会
- 日本臨床歯周病学会
- 日本顎咬合学会
- 日本歯科麻酔学会
- 日本歯科医療管理学会
主な役職
郡市区役員歴
- 令和元年7月中央区歯科医師会 会長
- 令和5年6月神戸市歯科医師会 副会長
兵歯役員・委員歴
- 平成23年4月理事(学術)
- 平成27年7月常務理事(財務)
- 令和元年7月副会長(医療保険、医療安全、医療管理)
- 令和3年7月監事
日歯役員歴
- 令和3年7月〜令和5年6月日本歯科医師会 常務理事
- 令和5年7月公益財団法人8020財団 常務理事
賞罰
- 平成21年11月兵庫県公衆衛生協会長表彰
- 令和元年2月日本公衆衛生協会長表彰
- 令和5年10月厚生労働大臣表彰
