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歯周病の進行段階を徹底解説!初期から重度まで症状と治療法

2026.04.20

歯周病は、日本人が歯を失う最大の原因です。

しかし、初期段階では痛みやしみるといった症状がほとんど現れないため、気づかないうちに進行してしまうケースが非常に多いのです。

歯周病は「サイレントキラー」とも呼ばれ、静かに、そして確実にあなたの大切な歯を蝕んでいきます。歯と歯茎の境目に蓄積したプラーク内の細菌が原因となり、歯茎に炎症を引き起こし、やがて歯を支える骨まで破壊してしまうのです。

私は三代歯科医院の院長として、25年以上にわたり神戸市中央区で歯周病治療に携わってきました。同じ患者様を長期的に診察させていただく中で、早期発見と適切な治療がいかに重要であるかを痛感しています。

本記事では、歯周病の進行段階を軽度・中等度・重度の3つに分け、それぞれの症状と歯周ポケットの深さ、そして適切な治療法について詳しく解説します。早期発見で大切な歯を守るための知識をお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

歯周病とは何か?その原因と仕組み

歯周病は感染症の一つです。

歯と歯茎の境目に蓄積した汚れ、つまりプラーク内の細菌が主な原因となって引き起こされます。プラークは食べかすではなく、細菌の塊であることを理解しておく必要があります。

歯周病になると歯茎に炎症が起こり、歯と歯茎の間にある「歯周ポケット」が徐々に深くなっていきます。健康な状態では1〜2mm程度のすき間ですが、炎症が進むと2〜3mmへと広がり、さらに深くなっていくのです。

進行すると歯茎だけでなく、歯を支える骨にまで感染が広がります。最終的には歯が自然に抜け落ちてしまうこともあるのです。初期段階では「痛み」「しみる」などの症状がないことも多いため、いつの間にか感染し、気づかないうちに進行しているケースも少なくありません。

そのため「サイレントキラー」と呼ばれており、日本人が歯を失う原因の多くがこの歯周病によるものです。大切な歯を失うことのないよう、早めの治療と適切な予防を心がけましょう。

歯周病の進行段階:軽度から重度まで

歯周病はある日突然、重度の症状が出るのではありません。

徐々に進行する病気であり、段階的に悪化していきます。重度になってから慌てて治療するのではなく、早い段階から予防することが何よりも大切です。

ここでは、歯周病の進行段階を軽度・中等度・重度の3つに分けて、それぞれの症状と歯周ポケットの深さ、そして適切な治療法について詳しく解説します。

軽度歯周病:早期発見が鍵

軽度の歯周病では、歯茎が赤く腫れたり、出血が見られたりします。

炎症によって歯茎が下がり、歯周ポケットが深くなるため、よりプラークが溜まりやすくなってしまいます。痛みなどの自覚症状がないこともあり、ご自身では気づきにくいのが難点です。

しかし、この段階で治療ができれば元の健康な歯茎へ戻すことができるケースが多いのです。歯周ポケットの深さは2〜3mm程度で、歯垢がたまった状態を放置すると、歯茎に炎症が起きてこのようなすき間ができます。

 

軽度の段階では、正しい歯磨き方法を習得することが最も重要です。歯科医院であなたに合った歯磨き方法を指導してもらいましょう。歯並びや歯茎の下がり方、歯科治療した部分の状態は千差万別ですから、一言で歯磨きと言っても、人それぞれ方法が違います。

当院では患者様1人につき担当の歯科衛生士を決めているため、メンテナンスが一貫して行われます。患者様の歯の変化を見逃さないように、衛生士を担当制にしているのです。

中等度歯周病:骨への影響が始まる

中等度になると、歯茎の炎症が顎の骨にまで達します。

歯周ポケットがさらに深くなり、歯の安定性が低下してグラつくようになります。わずかな刺激で歯茎から出血するようになり、日常生活でも不便を感じ始める段階です。

歯周ポケットの深さは4〜6mm程度になり、歯槽骨や歯根膜も破壊されはじめます。炎症がさらに拡大し、歯槽骨も半分近くまで破壊が進み、歯がぐらつきはじめるのです。

この段階では、歯科医院で歯石除去とポケット内の清掃をしてもらう必要があります。歯周ポケット部分に蓋をするように歯石がついていることが多々あり、このような状態の場合は内部にも歯石がこびりついています。歯周病の歯肉はブヨブヨですので歯垢も容易に入り込んでしまいます。

ポケット内の清掃は自分ではできませんので、歯科医院で徹底的にお掃除してもらいましょう。初期治療が終わったら、外科処置をすることもあります。歯周ポケットを浅くする歯肉切除術や、ポケット内の歯石や肉芽組織を除去するフラップ施術などがあります。

重度歯周病:抜歯のリスクが高まる段階

重度の歯周病では、顎の骨の大部分が溶けてしまいます。

歯のグラつきが顕著になり、歯茎からは血だけでなく膿も出るようになります。口臭も目立つようになり、日常生活に大きな支障をきたす段階です。歯周病がこの状態まで進行すると、抜歯以外に治療法がないケースも多いのです。

歯周ポケットの深さは7mm以上になり、歯槽骨が半分以上破壊され、歯はぐらぐらになります。歯根の半分以上の骨が吸収してしまった状態は重度です。痛みはないことがほとんどですが、歯がぐらついたり、歯茎から膿が出るような状態です。歯茎もだいぶ下がってきているかもしれません。

重度の歯周病治療は、その状態により可能な治療の選択が多岐に渡り、患者様の要望も含めて総合的に進めていきます。基本にあるのはプラークコントロールで、さらに失われた組織の回復が必要になります。重度の歯周病治療こそ、歯周病専門医が最もその力を発揮する分野といえます。

多少ぐらぐらしてしまっていても菌を激減させて、炎症がなくなれば歯のぐらつきがなくなってくる事もあります。しかし、骨の吸収が著しく、歯のぐらつきがひどい場合は抜歯をします。抜歯をした後は入れ歯、ブリッジ、インプラントなどの治療方法がありますが、骨がかなり吸収していますのでどの治療もかなり良い状態に治すことが困難になる場合が多々あります。

歯周病が全身に及ぼす影響

歯周病は口の中だけの問題ではありません。

体全体に影響を及ぼすことが近年の研究で明らかになってきました。歯周病の原因菌が血液を通して全身に回ることが原因だと考えられています。

歯周病はよくある病気ではありますが、だからといって決して油断してはいけません。ご自身やご家族の健康のためにも、きちんと治療・予防を行うようにしましょう。

歯周病と関連する全身疾患

歯周病によって引き起こされる可能性のある疾患として、肺炎、糖尿病、心臓病などがあります。

これらは決して軽視できない重大な疾患です。歯周病の原因菌が血液を通して全身に回ることで、様々な臓器に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

また、疾患ではありませんが、歯周病の方はそうでない方と比べて早産のリスクが高まるという指摘もあります。妊娠中の方は特に注意が必要です。

歯周病は年配の方がなるものだという意識があるかもしれません。確かに若年者に比べて年配の方は免疫力が低下しているため、進行しやすい傾向になります。ただ、若年者も歯垢をためて口の中を不衛生にしていればなりますし、放置すれば歯が抜け落ちることだってあるのです。

若いからと言って慢心してはいけません。年齢に関係なく、適切なケアと定期的な検診が必要です。

三代歯科医院の歯周病治療の特徴

当院では、歯周病治療に力を入れております。

元町駅から徒歩5分という好立地で、神戸駅・三宮駅からもご来院可能です。25年以上地域に根付いている歯医者として、同じ患者様を長期的に診察させて頂く機会が多いため、長期的な観点を持った治療を行っています。

担当制衛生士による一貫したメンテナンス

当院の最大の特徴は、患者様の歯の変化を見逃さないように衛生士を担当制にしていることです。

患者様1人につき担当の歯科衛生士を決めているため、メンテナンスが一貫して行われます。同じ衛生士が継続して担当することで、わずかな変化も見逃さず、適切なタイミングで治療介入ができるのです。

待合室に人が多く予約をとるのが大変なときもあるという口コミがありますが、これは多くの患者様に信頼していただいている証だと考えています。痛くないように治療をしてくれることや、定期的にクリーニングのDMをいただけることが評価されています。

軽度から重度まで対応可能な総合治療

当院では、歯周病治療、歯周病の予防、深い歯周ポケットの治療を提供しています。

軽度から重度まで対応が可能です。診療科目は歯科、矯正歯科、歯周病科、小児歯科、インプラント、ホワイトニングと幅広く、総合的な歯科治療を行っています。

土曜日も診療しておりますので、平日お忙しい方でも通院しやすい環境を整えています。継続的な予防歯科治療に力を入れて取り組んでおり、じっくり要望などを聞いて、長期的な視点で患者様の予後を考えた治療計画を立案しています。

出典三代歯科医院「歯周病について」より作成

歯周病治療の費用について

歯周病治療の費用は、症状の進行度によって異なります。

症状が軽度の場合、保険診療の口内クリーニングで5,000円から1万円程度です。この費用で基本的な歯石除去とクリーニングを受けることができます。

中等度や重度の場合は、歯周外科処置や歯周組織再生療法などが必要になることがあり、費用はさらに高くなる可能性があります。当院では各種費用について詳しくご説明しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

医療費控除の対象となる場合もありますので、確定申告の際にご活用いただけます。長期的な視点で考えると、早期治療の方が費用を抑えられることが多いのです。

まとめ:早期発見と継続的なケアが大切

歯周病は段階的に進行するサイレントキラーです。

軽度では歯茎の腫れや出血、中等度では骨への影響と歯のグラつき、重度では抜歯のリスクが高まります。それぞれの段階で適切な治療法があり、早期発見が何よりも重要です。

歯周病は口の中だけでなく、肺炎、糖尿病、心臓病など全身疾患のリスクを高める可能性があります。若い方も油断せず、適切なケアと定期的な検診を心がけましょう。

当院では、担当制衛生士による一貫したメンテナンスと、軽度から重度まで対応可能な総合治療を提供しています。25年以上の実績と長期的な視点を持った治療で、患者様の大切な歯を守るお手伝いをさせていただきます。

歯周病でお悩みの方、定期的なメンテナンスをご希望の方は、ぜひ一度ご相談ください。元町駅から徒歩5分、土曜日も診療しております。

詳しい治療内容やご予約については、三代歯科医院 歯周病のページをご覧ください。

 

歯周病の進行が気になる方へ

歯周病は初期には気づきにくく、出血や腫れだけで進んでいることもあります。初診では、お口の状態を確認しながら、今どの段階なのか、どんな治療が必要かを相談できます。

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次の一歩を確認したい方へ

「まだ初期かもしれない」「ぐらつきがあって心配」など、症状の段階は見た目だけでは分かりにくいことがあります。受診の目安やメンテナンスの考え方も含めて相談したい方に向いています。

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著者情報

院長

三代 知史
(みしろ さとし)

略歴

  • 昭和56年3月東京医科歯科大学歯学部 卒業
  • 昭和56年4月大阪大学歯学部附属病院 第二補綴科医員
  • 昭和60年4月大阪大学歯学部文部教官助手任官
  • 昭和62年4月三代歯科医院 開業

所属学会

  • 日本歯科補綴学会
  • 日本臨床歯周病学会
  • 日本顎咬合学会
  • 日本歯科麻酔学会
  • 日本歯科医療管理学会

主な役職

郡市区役員歴

  • 令和元年7月中央区歯科医師会 会長
  • 令和5年6月神戸市歯科医師会 副会長

兵歯役員・委員歴

  • 平成23年4月理事(学術)
  • 平成27年7月常務理事(財務)
  • 令和元年7月副会長(医療保険、医療安全、医療管理)
  • 令和3年7月監事

日歯役員歴

  • 令和3年7月〜令和5年6月日本歯科医師会 常務理事
  • 令和5年7月公益財団法人8020財団 常務理事

賞罰

  • 平成21年11月兵庫県公衆衛生協会長表彰
  • 令和元年2月日本公衆衛生協会長表彰
  • 令和5年10月厚生労働大臣表彰

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