
歯のクリーニングとは何か?セルフケアとの違いは?
歯のクリーニングとは、歯科医師や歯科衛生士が専用の機器を使い、歯垢(プラーク)・歯石・着色汚れを除去する専門的な処置です。毎日の歯磨きでは落としきれない汚れを、プロの技術と器具で徹底的に取り除きます。
日常のブラッシングでは、どんなに丁寧に磨いても約40%以上の汚れが残ると言われています。特に歯と歯ぐきの境目や歯周ポケット内は、歯ブラシの毛先が届きにくく、細菌が繁殖しやすい環境です。
歯垢は食べかすではなく、細菌の塊です。1mgの歯垢には約1〜2億個もの細菌が含まれており、バイオフィルムという粘着性の高い膜を形成します。このバイオフィルムは通常のブラッシングでは除去できません。
歯垢が唾液中のカルシウムやリンと結合すると、石灰化して硬い歯石へと変化します。歯石の表面はデコボコしているため、さらにプラークが付着しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

セルフケアとプロケアの役割分担
- セルフケア(自宅):毎日の歯磨き・デンタルフロス・歯間ブラシで食べかすや歯垢を日々除去する
- プロケア(歯科医院):専用器具でバイオフィルム・歯石・着色汚れを徹底除去し、セルフケアでは届かない部分をカバーする
三代歯科医院では、プロケアとセルフケアの両方を重視した予防治療を実施しています。歯科医院と患者様が二人三脚で健康な口腔環境を維持することを目指しています。
三代歯科医院|神戸市中央区元町
歯のクリーニング・メンテナンスのご予約はお気軽にどうぞ。
月火水金 9:30〜13:00 / 14:00〜19:00|木土 9:30〜13:00 / 14:00〜18:00|日曜定休
歯のクリーニングはどれくらいの頻度で受けるべきか?
一般的な目安は3〜6か月に1回です。ただし、口腔内の状態やリスク要因によって最適な頻度は異なります。歯科医師・歯科衛生士の診断に基づいて、個別に適切な間隔を決めることが大切です。
成人男女200人を対象に実施したアンケート調査によると、歯のクリーニングをしている人のうち「3〜4か月ごと」が最多の45人で、次いで「5〜6か月ごと」が22人でした。多くの方が3〜4か月サイクルで受診していることがわかります。
口腔状態別のクリーニング頻度の目安
- 歯周病と診断された方・リスクが高い方:1〜2か月に1回
- 歯周ポケット内の歯周病菌は約3か月で元の数まで増えるという研究結果があります。重症化を防ぐために短い間隔でのプロケアが必要です。
- 虫歯ができやすい方:1〜2か月に1回
- 虫歯のリスクには個人差があります。過去に何度も虫歯治療を受けた経験がある方は、クリーニングと同時に虫歯チェックも受けることで早期発見につながります。
- 歯石がつきやすいと言われた方:2〜3か月に1回
- 歯石は歯磨きでは取れないため、定期的なクリーニングで除去することが重要です。
- 着色汚れが気になる方(コーヒー・喫煙など):2〜3か月に1回
- 審美目的の場合は保険が適用されないため、費用面も考慮しながら頻度を決めましょう。
- セルフケアがしっかりできている健康な方:3〜6か月に1回
- 毎日のブラッシングに加えデンタルフロスや歯間ブラシを適切に使用している方は、3〜4か月に1回のクリーニングで十分な場合が多いです。
三代歯科医院では、患者様ごとの口腔状態に合わせて3か月に1度程度を目安としています。毎回同じ歯科衛生士が担当することで、口腔内の変化を継続的に把握し、きめ細やかなケアを提供しています。
歯のクリーニングで受けられる施術内容は何か?
歯科医院でのクリーニングでは主に、PMTC・歯石除去(スケーリング)・フッ素塗布・ブラッシング指導の4つが行われます。施術内容は保険診療か自由診療かによっても異なります。

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)
PMTCとは、歯科衛生士が専門の機械を使って歯の表面を丁寧に磨き上げる処置です。自宅でのケアでは除去しきれない汚れも落とします。歯の表面を滑らかに仕上げることで、汚れが再付着しにくくなる効果もあります。
PMTCは歯の着色汚れを落とすだけでなく、表面を滑らかに仕上げることで汚れの再付着を防ぐ効果があります。自由診療の場合、費用は5,000〜15,000円程度が目安です。
歯石除去(スケーリング)
歯の表面や歯ぐきの境目に付着した歯石を、専用の器具で取り除く処置です。歯石は一度付着すると歯ブラシでは落とせないため、スケーリングによる徹底除去が必要です。歯周病予防において非常に重要なステップです。
保険診療のクリーニングは歯周病治療の一環として行われ、3割負担で3,000〜4,000円程度が目安です。ただし、一度に全ての歯をクリーニングできない場合があり、複数回の通院が必要になることもあります。
フッ素塗布
高濃度のフッ素を歯の表面に塗布することで、歯の再石灰化を促進し、歯質を強化します。虫歯予防に効果的で、子どもから高齢者まで幅広い年代に有効な処置です。
特に加齢や歯周病により歯ぐきが下がって露出した歯の根っこ部分は虫歯になりやすいため、フッ素塗布は非常に効果的です。三代歯科医院では、高濃度フッ素塗布により歯質を強化し、効果的な虫歯予防を実現しています。
ブラッシング指導
患者様の口腔状態を分析し、適切なブラッシング方法・歯ブラシの選び方・デンタルフロスなどの使い方についてアドバイスを提供します。患者様一人ひとりに合わせた指導により、日々のセルフケアの質を高めます。
歯のクリーニングにはどのような効果があるか?
歯のクリーニングには、虫歯・歯周病の予防、口臭改善、着色除去、全身の健康維持など多面的な効果があります。定期的なクリーニングを続けることで、長期的な口腔健康と医療費の削減につながります。
虫歯・歯周病の予防効果
歯周病は成人の約80%が感染していると言われる国民病であり、歯を失う最大の原因です。定期的なクリーニングでバイオフィルムを除去することで、歯周病菌を半分以下に減らすことができます。
また、定期的なクリーニングを受けることで、80歳までに抜けてしまう歯の本数が13本も変わるというデータもあります。早期発見・早期治療により、大きな治療を避け、歯の寿命を延ばすことができます。
口臭改善・予防効果
口臭の主な原因は、歯石に付着した細菌が発生させるガスです。歯石や歯垢を除去することで細菌の繁殖を抑え、口臭の発生を根本から防ぐことができます。
全身の健康維持効果
虫歯や歯周病が進行すると、歯茎の炎症から細菌が血管内に侵入し、脳梗塞・心筋梗塞・動脈硬化・糖尿病などの病気のリスクを高める可能性があります。口腔内の健康を保つことは、全身の健康維持にも直結します。
早期発見・医療費削減効果
虫歯や歯周病はかなり進行するまで痛みがないという特徴があります。痛みが出てから受診すると、既に手遅れで抜歯しか選択肢がないケースも少なくありません。定期的なクリーニングにより早期発見が可能となり、将来的な治療費を大幅に抑えることができます。
当院のクリーニング・定期メンテナンスの詳細は、こちらからご確認いただけます。
歯のクリーニングを受けるときの注意点は何か?
歯のクリーニング後は、色の濃い飲食物を控え、丁寧なセルフケアを継続することが重要です。また、クリーニング中に痛みやしみを感じる場合があることも知っておきましょう。
クリーニング中・後に起こりうること
- 痛みやしみを感じることがある:歯石除去後に歯の根元が一時的に露出し、冷たいものがしみる場合があります。通常は数日で落ち着きます。
- 一度で全て終わらない場合がある:歯石の量が多い場合や歯周病が進行している場合は、複数回に分けて処置が行われます。
- 定期的に続けることが重要:1回のクリーニングで効果は得られますが、口腔内の健康を維持するには継続的な受診が不可欠です。
クリーニング後の過ごし方
- 色の濃い飲食物を控える:クリーニング直後は歯の表面が一時的に汚れを吸着しやすい状態になります。コーヒー・赤ワイン・カレーなどは数時間控えましょう。
- 丁寧なセルフケアを継続する:クリーニング後の清潔な状態を長く保つために、毎日のブラッシングとフロスを丁寧に行いましょう。
- 生活習慣を見直す:喫煙・甘い飲食物の過剰摂取は歯垢・歯石の蓄積を早めます。クリーニングの効果を長持ちさせるために生活習慣の改善も大切です。
三代歯科医院のメンテナンスはどのような内容か?

三代歯科医院(神戸市中央区)では、PMTC・ブラッシング指導・フッ素塗布の3つを組み合わせたメンテナンスを提供しています。毎回同じ歯科衛生士が担当することで、口腔内の変化を継続的に把握し、きめ細やかなケアを実現しています。
同院の基本方針は「治療するのではなく、治療が必要にならないように予防する」こと。虫歯や歯周病はかなり進行するまで痛みがないため、定期的な受診による予防が最も重要と考えています。
- PMTC:専門機器で歯の表面を丁寧に磨き上げ、自宅ケアでは除去しきれない汚れを徹底除去
- ブラッシング指導:患者様の口腔状態を分析し、適切なブラッシング方法・歯ブラシ選び・デンタルフロスの使い方を個別にアドバイス
- フッ素塗布:高濃度フッ素を歯の表面に塗布し、再石灰化を促進して歯質を強化
メンテナンスの頻度は患者様ごとに異なりますが、3か月に1度程度を目安としています。予防治療のメリットとして、虫歯・歯周病の未然防止、早期発見による治療費の抑制、専用器具による徹底的なプラーク・歯石除去、個別に最適化されたセルフケア指導が挙げられます。
定期的なメンテナンスで口腔の健康を長く守りたい方は、ぜひ三代歯科医院 メンテナンスをご覧ください。プロケアとセルフケアの両立で、健康な口腔環境を維持するサポートをいたします。
よくある質問
歯のクリーニングは何か月に1回受けるのが理想ですか?
一般的な目安は3〜6か月に1回です。歯周病リスクが高い方は1〜3か月ごと、健康な口腔状態を保てている方は3〜6か月ごとが推奨されます。最終的には歯科医師の診断に基づいて決めることが大切です。
歯のクリーニングは保険が適用されますか?
歯周病治療の一環として行う場合は保険適用となり、3割負担で3,000〜4,000円程度が目安です。予防・審美目的のPMTCなどは自由診療となり、5,000〜15,000円程度かかります。
歯のクリーニングにかかる時間はどれくらいですか?
保険診療の場合は30〜45分程度が目安です。自由診療(PMTC等)の場合は1時間程度かかることが多く、全ての歯を丁寧にクリーニングします。
歯のクリーニング後に気をつけることはありますか?
クリーニング直後は色の濃い飲食物(コーヒー・赤ワイン・カレーなど)を数時間控えることが推奨されます。また、丁寧なセルフケアを継続し、クリーニング後の清潔な状態を長く保つことが大切です。
PMTCとは何ですか?通常のクリーニングと何が違いますか?
PMTCはプロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニングの略で、専用機器で歯の表面を丁寧に磨き上げる自由診療の処置です。通常の保険診療クリーニング(歯石除去中心)より時間をかけて全歯を磨き上げ、汚れの再付着防止効果も高いです。
歯のクリーニングで歯周病は治りますか?
クリーニングは歯周病の予防・進行抑制に有効ですが、進行した歯周病の治療には別途専門的な処置が必要です。定期的なクリーニングで歯周病菌を半分以下に減らし、重症化を防ぐことができます。
子どもも歯のクリーニングを受けた方がいいですか?
子どもにも歯のクリーニングは有効です。フッ素塗布は特に子どもの虫歯予防に効果的で、幼い頃から定期的なプロケアの習慣をつけることで、生涯の口腔健康に大きく貢献します。
歯のクリーニングを受けると歯が白くなりますか?
クリーニングでは着色汚れ(ステイン)を除去し、歯本来の色を取り戻すことができます。ただし、歯そのものを漂白するホワイトニングとは異なり、歯の色を人工的に白くする効果はありません。
歯石がたくさんついている場合、クリーニングは痛いですか?
歯石が多い場合や歯周病が進行している場合は、歯石除去中に痛みやしみを感じることがあります。処置後数日で落ち着くことがほとんどですが、痛みが強い場合は担当の歯科衛生士に相談しましょう。
三代歯科医院のメンテナンスはどのような内容ですか?
三代歯科医院ではPMTC・ブラッシング指導・フッ素塗布の3つを組み合わせたメンテナンスを提供しています。毎回同じ歯科衛生士が担当し、患者様一人ひとりの口腔状態に合わせたきめ細やかなケアを行っています。
まとめ
歯のクリーニングの適切な頻度は、口腔状態によって異なります。健康な方は3〜6か月に1回、歯周病リスクが高い方や虫歯になりやすい方は1〜3か月ごとの受診が推奨されます。虫歯・歯周病はかなり進行するまで痛みがないため、症状が出てからでは手遅れになるケースもあります。定期的なプロケアとセルフケアを組み合わせることで、歯の健康を長く守り、将来的な治療費も抑えることができます。まずは歯科医師に相談し、自分に合った受診サイクルを決めることが最善の選択です。
三代歯科医院|神戸市中央区元町
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月火水金 9:30〜13:00 / 14:00〜19:00|木土 9:30〜13:00 / 14:00〜18:00|日曜定休
著者情報
院長
三代 知史
(みしろ さとし)
略歴
- 昭和56年3月東京医科歯科大学歯学部 卒業
- 昭和56年4月大阪大学歯学部附属病院 第二補綴科医員
- 昭和60年4月大阪大学歯学部文部教官助手任官
- 昭和62年4月三代歯科医院 開業
所属学会
- 日本歯科補綴学会
- 日本臨床歯周病学会
- 日本顎咬合学会
- 日本歯科麻酔学会
- 日本歯科医療管理学会
主な役職
郡市区役員歴
- 令和元年7月中央区歯科医師会 会長
- 令和5年6月神戸市歯科医師会 副会長
兵歯役員・委員歴
- 平成23年4月理事(学術)
- 平成27年7月常務理事(財務)
- 令和元年7月副会長(医療保険、医療安全、医療管理)
- 令和3年7月監事
日歯役員歴
- 令和3年7月〜令和5年6月日本歯科医師会 常務理事
- 令和5年7月公益財団法人8020財団 常務理事
賞罰
-
平成21年11月兵庫県公衆衛生協会長表彰
- 令和元年2月日本公衆衛生協会長表彰
- 令和5年10月厚生労働大臣表彰
