50〜60代になると、「歯ぐきが下がってきた気がする」「歯が少しグラグラする」「口臭が気になる」といったお悩みが増えてきます。その背景にあるのが、歯周病です。歯周病はお口の中だけの病気ではなく、全身の健康とも関わりがあることがわかってきています。今回は、50〜60代から意識したい「歯周病と全身の健康」対策についてお話しします。
歯周病は、歯と歯ぐきの間にたまったプラーク(細菌の塊)が原因で起こる病気です。初期には痛みが少なく、「なんとなく歯ぐきから血が出る」「歯ブラシのあとに違和感がある」程度ですが、進行すると歯を支えている骨が吸収され、最終的には歯を失ってしまうこともあります。
近年、歯周病と糖尿病、心筋梗塞や脳梗塞、誤嚥性肺炎、認知症などとの関連が指摘されています。歯周病によって歯ぐきから血管内に入り込んだ細菌や炎症物質が、全身に悪影響を与える可能性があるのです。特に50〜60代は、生活習慣病が気になり始める年代でもあり、歯周病対策は「全身の健康管理」の一部と考えていただくと良いでしょう。
では、具体的にどのような対策ができるのでしょうか。まず大切なのは、「ご自宅での丁寧な歯みがき」と「歯科医院での定期的なクリーニング」の両立です。毎日の歯みがきで落とせる汚れには限界があり、歯石や深いポケット内の汚れは、専門的な器具でないと取りきれません。1〜6か月に1度のペースでのメンテナンスをおすすめしています。メインテナンスの間隔は、歯周病に進行状態により変わります。
また、糖尿病や心臓病などの持病がある場合は、その情報を歯科医師にお伝えいただくことも重要です。内科の主治医との連携を図りながら、無理のない治療計画を立てていくことができます。喫煙も歯周病を悪化させる大きな要因ですので、禁煙や本数を減らすことも、立派な歯周病対策になります。
「もうこの年だから」とあきらめる必要はまったくありません。50〜60代からでも、歯周病の進行を抑え、残っている歯を長持ちさせることは十分に可能です。三代歯科医院では、お口の状態をわかりやすくご説明し、ご自身でも実践しやすいケア方法をお伝えします。今から一緒に、「歯ぐきから全身の健康」を考えてみませんか。
